かたり・三味線教授いたします。
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新城浪(ナミイ)一周忌追悼ライブin石垣島

ナミイおばあのお墓参りに島まで行って参りました。ザアザア降りの雨の中でのお墓参り。法螺貝吹きました。哀しみの涙の雨か、喜びの涙雨か。まあ、きっと喜んでいるのだと思います。

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せっかく集まるならというわけで、追悼ライブの開催となりました。企画では、八重山センチメンタル・マンタ・ステーションの飯田泰彦氏に大変お世話になりました。ありがとうございました。それにしても、島の人々のノリ方は凄い。これはやはり遺伝というものだな。以下、ナミイおばあが乗り移り、唄い踊る人々。これは、ライブというか一種の法事です。

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ケセラン・パサランもたじたじの「ちびっ子チンドン」が登場。ナミイおばあのひ孫達。(三世代、映ってます)

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山里節子さんと上地節さんの「ジラバ」。非常に高くて澄んだお声は、島に来ないと聞くことができない。石垣でも、もうこのふたりにしか多分唄えなくなってきている。

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八重山・センチメンタル・マンタ・ステーションの面々。左のリードギターは、ナミイのお孫さんで、篤史君。

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 西里初枝さん(ナミイの娘さん)桑港のチャイナタウン

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シオミ テルコさん(漢字あてが分からず、ごめんなさい)高那節

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石垣佳彦さん 大底政喜さん 安来節

そのまま最後に、全員が踊りまくって、ナミイおばあも満足してくれたかな。 

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弥勒節で大締め。大田静男氏。

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とにかく、出演者とか観客とか、区別の無い所。これが本当の芸能だな。ナミイおばあは神様に、芸能の神様になられました。パオー パオー デロレン デロレン。

 

 

 

渦40 からまる2017秋 千秋楽

四日間に渡り、様々な芸人さんを下北沢に集めた「渦40」の千秋楽は、「まざり渦」。出演の6名がそれぞれまったく別の芸を披露するという日だ。出演者の写真撮影コーナー。左から、竹田裕美子、李政美(イジョンミ)、岡大介、さこ大介、柳家小春の各氏。

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番組順に言うと、岡大介(たいすけ)さんはカンカラ三線で演歌を歌い、ちょっと可愛くアジテーション。さこ大介(だいすけ)さんは、只のギタリストではない。自作の「3年100ドル」でキラリと渋く、反骨を歌う。柳家小春さんは、ほっとする、端唄。八太夫をはさんで、大トリは、李政美さんと竹田さんのコンビ。いつもの美しい歌声で、ありらんありらん。

さて、八太夫は、「信徳丸一代記:継母呪いの段」

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ところが、その本題よりも悩んだことがあった。先行する出し物を拝聴して気が付いたのは、寄席という所は、なんであれ「喋り」が必要らしいということである。どの方も流石。まったく自然なおしゃべりで場を創っていらっしゃる。実は、私にはあまりそう言う経験が無い。第一、芝居をやるのに余計な「喋り」は無用だし、祭文をやるにしても、大概は前説を付ける事が多いからだ。つまり、大抵はジャジャンと始めれば良かったのだが、はたと困った。細切れに次々と別の演者が別の出し物をするのだから、その都度、自分で「場」を創らねばならないのか。これは、まったくの初心者だ・・・何を、どう話したものか、頭を悩ます、本番までの約30分。

助かったのが、スタッフさんが用意していた、演者紹介のテロップ。それには、よくぞ書いていただきました。「ウクライナ帰りの浄瑠璃師」。

むう、そういえば、キエフの教会で、ウクライナ正教のミサにびっくりして、「南無阿弥陀佛」だったなあ。

というわけで、「ウクライナで修行してきたばかりの祭文語りです。」という話しで無事に乗り切らせていただきました。

大変、貴重な経験をさせていただき、勉強になりました。渦産業の木村万里様はじめ、スタッフの皆々様、本当にありがとうございました。

 

 

 

よみがえる説経祭文の夜 最終回 人生は執念

一番はらはらした第3夜が、一番爆笑の夜となりました。「泣き」しかできなかった説経祭文が、「笑い」を模索した今回の企画は、確かな手応えをいただいたと言えるでしょう。

先ずは、泣きから。「山椒太夫」通し狂言の最終回

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骨拾いの段(絵:山口愛

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鳴子曳き・親子対面の段(写真:人形浄瑠璃猿八座)

古典の良さも知っていただきつつ、でも、このままお帰りいただいては、夢を見るかもしれませんので、次は、笑っていただきましょう。という訳で、姜信子翻案による「犬道成寺」、数ある道成寺ものの新ジャンル。演じまするは即席の「山犬座」。

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「Wan珍」を追いかける「犬清姫

なぜ、犬なのか・・・妄犬即ち、姜信子の作品だからです。人形作者の「くまあやこ」氏は画犬といわれ、八太夫は既に山犬と化している。

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浄瑠璃の「日高川入相桜:天田堤の段」で、清姫が最初に出合う村人は、フクロウ。

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次に、ぶつかる飛脚は、カエル。

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清姫を幽霊扱いする修行僧は、タヌキ。

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渡し場のいじわる船頭は、サル。

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鐘に巻き付く龍女犬清姫。Wan珍は、焼き尽くされるが、実はそれで終わったわけでは無いと、この祭文は言う。なんと、結句は、「Wan  more  time」で大爆笑。この笑いは、どうも私の語りだけでは成り立たない。直前まで稽古した、この優しげな人形たちのお陰でありました。

姜信子作 今様祭文「犬道成寺」 初演

かたり 渡部八太夫

人形師 くまあやこ 

人形遣い くまあやこ 石橋迪子

道具・下座 姜信子

 

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恵泉女学園大学大学院国際シンポジウム

「旅するカタリ 越境する声のチカラ」と題し、「日韓の語り芸を聴く、感じる、言葉を交わす」という会が行われました。恵泉女学園大学の学園祭「恵風光彩」の華やかなムードの中で、シンポジウム会場だけが、なにやら、不穏な雰囲気です。

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瞽女唄:萱森直子 「山椒太夫 船別れの段」

瞽女唄のレパートリーの中でも、段ものの祭文松坂は説経祭文との関連性が強いが、特に山椒太夫は、文句もほぼ同じである。

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説経祭文:渡部八太夫 「信徳丸一代記 継母呪いの段」

3段分を20分にまとめた短縮版の初演でした。写真は何をやっているかというと、呪いの釘を打ったら、血潮が吹いたという場面。たんたんと歌う瞽女唄とは正反対の外連(ケレン)。

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パンソリ:安聖民(アン・ソンミン) 趙倫子(チョウ・リュンジャ)(鼓手)

 「沈清歌(シムチョンガ)開眼の場」

主人公が親孝行娘の沈清(シム・チョン)。クライマックスの開眼の場面は、何回聴いても、凄いパワーをいただくのですが、その前の場面、「ペンドギネ」という名前の女に騙されるシム・チョンの父、盲目のシム・ハッキュが身につまされる。

 

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恵泉女学園大学客員教授 姜信子による発題「旅するカタリ 越境する声のチカラ」

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総合司会の笹尾先生、パネルディスカッション司会の佐谷先生、コメンテーターの瀧口先生、大変お世話になりました。

 

渦40 「からまる2017秋」に出演決定

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以前、一度勉強で、見に行ったことがある「渦」企画です。その時は、こういう芸人さん達が、たくさんがんばっていなあと、感心して帰ってきました。渦産業の木村さんからご連絡いただき、誠に光栄の至り。力一杯勤めさせていただきます。説経祭文「信徳丸一代記継母呪いの段」姜信子脚色を持って上がります。

よみがえる説経祭文の夜 第3回目 人生は執念

 ビブリオでの「よみがえる説経祭文の夜」

第一期の最終回です。乞うご期待。

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よみがえる説経祭文の夜 第2回目 ケモノたちが現れた

国立ビブリオでの「説経祭文の夜」第2回目は、第1回に増してエキサイティングな夜となりました。これも、ゲストのディネーシュ・チャンドラ・ディヨンディのタブラが妖しく絡みついてくるからでしょう。タブラが、本当に神を降ろしました。私の怪しい神下ろしより確実です。

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説経祭文山椒太夫山別れ・国分寺段(姜信子脚色)

タブラとの共演は勿論、初めての試みでしたが、何を弾いてもすっと入って来ていただけるので、大変気持ちが良かったです。

さて、肝心の「国分寺の段」も、現代的にアレンジして、今様仕様に姜信子が脚色したものの初公開でした。この段自体、肉声で語られたのは何十年?何百年ぶりかわからないぐらいレアものですが、楽しんでいただけたようで一安心。

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姜信子作「妄犬日記」を著者自身がかたる

これも、初公開(内輪ではやっているのですが)女「K」が強烈です。BGMが長唄「鷺娘」。地獄まで引き回さなければなりません。これも、結構、力業。多分、長唄には聞こえません・・・(浄瑠璃長唄・・・?)

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宮沢賢治星めぐりの歌」狂犬こと末森氏の登場で、妄犬、狂犬、打犬、山犬の四犬の揃い踏み。先日つくった、自在カセは役に立ったが、ご愛敬程度のセッションで、すいませんでした。それにしても、今回は、異種格闘技的なセッションが、大変面白かったです。

さて、来月は第1期最終回。11月25日(土)です。ご期待下さい。