稽古場:ゆやんたん文庫 奈良市敷島町
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八太夫会/千年文庫 浴衣復習い(第1回歌とかたりの会)

八太夫会での稽古は、相対ですることが多いので、弟子同士が稽古で会うということは、ほとんどありません。そこで、年に一度は、ということで、新年会を兼ねての「弾き初め会」を行って来ました。今年は、稽古場が広がって、千年文庫も併設したので、ミニイベントを始めようと考えていた所ですが、いきなり一般向けにイベントを打つと言う訳にも行かず、第1回目は、手始めに身内で、「浴衣復習い」の会をすることにして、身近なお客さんにお声掛けさせていただきました。というよりも、暑気払いという飲み会になりました。

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長唄 楠公 三味線 石橋迪子

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説経祭文 三荘太夫 宇和竹恨段

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新作のテスト: 妄犬 featuring 鷺娘

朗読と長唄の・・・なんと言ったらよいのか・・・対決・・?

 

 

はじまりはじまりはじまり 姜信子の世界×今様祭文

神保町にある「韓国の本とちょっとしたカフェ チェッコリ」

8月19日(金)の19:00からのイベントがあります。山福朱実さんの原画展も明日よりはじまります。東京方面の方は、ちょっこり覗いて見て下さい。

今様祭文は、「愛」のはじまり、「ソルムンデハルマン」。済州島(チェジュ)の神話です。

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新潟市北書店 「さまよい安寿」の夜

8月6日、7日は新潟まつりで、市内はどこもかしこもフィーバー気味でしたが、それにもめげず、「さまよい安寿」の元に集ってくれた方々がいらっしゃったのでした。誠にありがとうございました。

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新潟日報の森澤氏の司会進行で、作家姜信子と屋敷妙子画伯の妖しい「さまよい安寿」誕生の物語が、明かされました。日々、新しい創作をするというのは、大変なエネルギーが必要です。特に姜氏が書かれた文章から、どうして、このような屋敷画伯の絵が生まれ出てくるのかという疑問が解けた気がしました。

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後半は、八太夫が、説経祭文三荘太夫「骨拾い」の段をかたりました。まだほやほやの新譜です。このところ、いろいろな方々の舞台を見聞きして、学んだことを取り入れてみました。三味線の奏法上の技能に関わることですが、三味線でもまだまだ、違う音の出し方ができそうだということにきがつきました。ひとつが、糸を「押さえ叩く」こと。これは、もともと三味線の奏法に、あることはありますが、撥ではなく、弾力のある竹へらで押さえてみると、面白い雑音が発生します。

 写真は、安寿の霊が、出て来るところですが、普通は、太鼓で、どろどろっとやるところです。それらしくできないかと、叩いたり、こすったり、いろいろ試した結果、馬毛で弓を作り、胡弓の要領で、弾いてみることにしました。実験に付き合っていただくことになりましたが、それなりに、効果はあったようです。

右手に持っているのは、手製の短い弓です。

説経祭文 薩摩若太夫正本 三庄太夫 全36段 

今年は、どういう風の吹き回しなのか・・・仕事が説経祭文の方に向いています。昨年から取り組み始めた、古説経正本のテキスト化が停滞している分、説経祭文のテキスト化が随分と進みました。説経祭文「三庄太夫」は、七段目「宇和竹恨みの段」で停まっていましたが、気合いを入れて、ようやく36全段をアップすることができました。

かたりもの八太夫会/web千年文庫:説経祭文の部屋をご覧下さい。

七段目で終わっていたのは、取りあえず、新潟市民大学で演ずる為に「宇和竹恨みの段」のテキストを確定する為だったからですが、今回は、この「宇和竹」の様に、「祭文」特有の筋立ての段は無いかなあと読み進めたのでした。順番で候補になるのは、23段目「国分寺」ですが、それよりも祭文らしい所は、27段目「骨拾い」です。8月6日(土)の新潟市「北書店」で披露する予定です。是非、原文をご覧下さい。

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屋敷妙子画伯「さまよい安寿」原画展 はじまる

新潟日報メディアシップ内「ギャラリーえん」におきまして、「さまよい安寿」の原画展が始まりました。お近く方は、是非、足をお運び下さい。関連イベントは、8月6日の北書店です。

 

説経祭文 三荘太夫 於:新潟市 北書店

8月6日には、新潟市役所前の北書店さんにお邪魔をします。昨年、新潟日報に連載された「さまよい安寿」に関するイベント。作家姜信子氏と画家屋敷妙子氏のさまよえる対談のおまけで、三荘太夫を語ります。先日、新潟市民大学で、「宇和竹恨み」の段をお聞き戴いたばかりなので、演目は検討中です。屋敷妙子氏の原画展は、7月26日より、新潟日報メディアシップにて。そちらにも是非、足をお運び下さい。

北書店ブログもご覧下さい。

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