稽古場:ゆやんたん文庫 奈良市敷島町
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旅するカタリ 9月九州巡業 お知らせ

プロジェクト8マン企画。9月2日より、「旅するカタリ」は九州にお邪魔いたします。日程は、以下の通りです。九州の皆々様、宜しくお願いいたします。

9月2日(日)  福岡県福津市 於 うらんたん文庫

        17:00より 演目 苦海浄土

山福朱実さん末森樹さんチームと久しぶりに競演、楽しみです。

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9月3日(月) 熊本県水俣市 湯の鶴温泉 於 諸国屋本舗  19:00から 演目 苦海浄土 椿の海の記

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9月4日(火) 水俣市 於 愛林館 19:00から

       演目 説経祭文山椒太夫「骨拾い」段

9月7日(金) 熊本市 於 橙書店 19:00から

       演目 西南役伝説より「六道御前」

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「すんなら、じょろりば語りましょうかい」

旅の祭文語り 石牟礼道子『西南役伝説』より、「六道御前」を語ります。みっちんの詩を歌います。

    じょろり語り: 渡部八太夫

    与太話  : 姜信子     

日時   2018年9月7日(金)

            18時半開場 19時開演

       参加費  2000円(1ドリンク付)

定員   30名 

※ご予約は、電話 096-355-1276
もしくはメールにて、info@zakkacafe-orange.com

 

9月8日(土) 上益城郡緑川 於 清流館 18:00から

       演目 水はみどろの宮

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 以上、お楽しみに。合間の日には、阿蘇山のあたりで、法螺貝を吹いてまわります。法螺貝が聞こえたら、八太夫が来たと思ってください。

旅するカタリ2 in  忘日舎

旅するカタリ《山伏祭文と文学と》の第2回目は、物語の渚。海をバックに、石牟礼道子苦海浄土より山伏祭文「九竜権現」を、また後半は、妄犬日記の一部と、姜信子書き下ろし現代説経「百合若大臣異聞」をお届けしました。百合若大臣は、この一週間の突貫工事でしたが、なんとか間に合いました。暑い中、ご参集いただき誠にありがとうございました。

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写真上↑は、石牟礼道子作あやとりの記より経文「流々草花」読経の場面。九竜権現の勧請の意味も、石牟礼さん追悼の意味も含めて。もくろみどおりの「耳なし芳一」状態で、かなり怪しい。

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妄犬日記。朗読姜信子。自作自演。

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海の動画の中で演じた「百合若大臣異聞」は、姜の朗読と八太夫の祭文の掛け合いとなり、やがて本当に神がかった。きっと、ぞっとして、少し、暑気払いになったのではないでしょうか。この海は、実は新潟の「角田岬」で撮影してきた映像でした。

今回も貴重な空間をご提供いただきました忘日舎の伊藤様に深く感謝申しあげます。さて、別れ際の話しでは、旅するカタリin忘日舎シリーズは、クリスマスの頃に第3回があるかもしれません。

 

八太夫会 浴衣復習で暑気払い

台風12号のために順延とした浴衣会を稽古場千年文庫で開催。三味線のメンテを頼んでいる欅屋(大谷)さん1名がお客さん。たぶん懲りたのではなかろうか。(写真手前)長時間、ありがとうございました。

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番組1番は、久保嶋奈美 長唄末広狩(初のタテ)

最後まで、弾き通せました。

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番組2番は、姜信子 朗読「妄犬日記」より。著者自身の朗読を聞くというのは、そうそうある機会ではない。でも、ただ、聞く訳にはいかない。突然、歌唱指導がはじまる。朗読の合間、合間に合唱するように強要されるからである。宮沢賢治の「星めぐりの歌」と、アニメ「フランダースの犬」主題歌「よあけのみち」。らららーらららー。わかりますか?パトラッシュ!しっかり、歌って。

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↑おとなしく歌唱指導をうける人々。↓妄犬と山犬が吠える

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番組3番は、「三庄太夫宇和竹恨段」説経祭文弾き語り崎村良子

弾き語りに一段と迫力が加わった。暇になった八太夫がツケをつける。

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番組4番は、小栗判官一代記車引段、太夫井上秀美

悩んでいる発声法だが、だんだん説経らしくなってきた。

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番組5番 石橋迪子 長唄八島落官女

大谷さんに褒めていただき、よかったですね。

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大切りは、八太夫の山伏祭文。石牟礼道子作「椿の海の記」より「十六女郎ぽんた」初公開

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会の中で内輪の発表会は、新しい外題のテストの場でもあります。ここでリサーチをして、修正していきます。「ぽんた」の上演予定はまだありませんが、いずれ「石牟礼道子じょろり」シリーズを作り上げていこうと考えております。

さて、近日の舞台は、8月4日の忘日舎8月18日の国立ビブリオです。よろしくお参集ください。

まだまだ暑い夏が続きそうです。お身体に御慈愛ください。

 

 

 

旅するカタリ 山伏祭文と文学と  第2回目

西荻窪「忘日舎」での企画第2弾のお知らせです。石牟礼道子氏の世界「苦海浄土」・・・大作ですからおいそれとはいきませんが、ここに描かれた神々を、山伏祭文によって、少しずつ立ち上がらせていきたいと考えています。

「第一部苦海浄土第4章天の魚(イオ)九竜権現さま」に描かれている江津野杢太郎少年と爺様。私の中に衝撃的に刻まれた最初の水俣の神様を語る予定です。予定ですというのは、これからどんな神々様が訪れるか、わからないからです。その日、その時に、違う神様が降りてこられるかも・・・ 

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また、「百合若大臣異聞」は、まだ姿も形もありません。だんだん、その時にならないとわからないという、そんなライブになりつつあります。いわば、蔵出し新作発表会の様相。

旅するカタリ 山伏祭文と文学と 「現代説経集」出版記念公演

西荻窪駅近く、知る人ぞ知る本屋さん、「忘日舎」。定員は多くても12名と小さい会場ですが、店主の好みで偏った本が、ぎっしりと並ぶその空間は、我々のような異端でマイナーな者どもには、最適な空間です。そうして、お集まりいただいた奇特な皆々様方と時間を共有できたことは、なによりもって仕合わせなことだと感激する次第です。

第一部 石牟礼道子作 「水はみどろの宮」

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昨年の熊本探索の様子を紹介。実地踏査で発見した「穿の洞」の写真を提示して、「水はみどろの宮」に登場してくる実在ポイントを紹介しました。

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なんで、撥をを持った手を振り上げているかといえば、皆さんで声を上げて、お清めしているからです。「六根清浄、六根清浄」と唱える場面。だんだん新興宗教みたいに・・・

 

第二部 愛護の若 姜信子作「現代説経集」より

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おどろどろしい。延々と循環しつづける「水」が重要。今回は、ピックアップマイクを仕込んでエレキにしてみました。エフェクターの使い方にも慣れて、まずまずの水音が実現しました。

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シルエットになってしまっていますが、左側、姜信子が立ち上がって、「さあ、さあ、さあ、目覚めろ」と、皆さんに、命の問いを突きつけます・・・あまりの恐ろしさに、みんな絶句する。

キャンセル待ちでご来場いただけなかった方々、大変申し訳ありませんでした。「忘日舎」での催しは、次回8月4日(土)に予定しております。内容はまだ未定ですが、お早めに「忘日舎」03-3396-8673まで。(電話番号が間違っておりました。お詫びをして修正いたします。)

 

渦41、波高し

やっぱり、今回もまた苦い思いを噛み締める「渦」でありました。芸の道は、一目瞭然でありますから、仕方のないことでありますが、特に本日の「伝渦」のメンツの恐ろしいことといったらありません。どうして、この日に、並ばされるのか・・・やばいと思っておりましたが、本当に肝つぶされました。皆さん、面白すぎて、久しぶりに、本当に笑いました。それで、もう、自分の芸どころではなくなってしまったわけです。

バロンさんのウクレレとタップダンス。それにうっとりしていると、ヘルシー松田さんがパントマイム。風船が押しても引いても動かない。はあ、見事。

浪曲が私の前。あーあ・・・奈々福さんと美舟さんでばっさりと「百人一首」を語って、よっ、名調子。その後に、たじたじと、八太夫が、せいぜい法螺ふくしかありませんが、微力ながら「小栗判官」を勤めますが、

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太刀打ちならず・・・その上、活動弁士坂本頼光さんの、抱腹絶倒アニメ「さざざさん」・・・あああ、「伝渦」は、これだけでもよかったかも。出演したというより、笑いにいったという一日。ありがとうございました。またまた、勉強させていただきました。

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