稽古場:ゆやんたん文庫 奈良市敷島町
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イベント

西荻窪忘日舎 野生会議シリーズスタート

野生会議99(ペクス)は、資本主義の世界観で互いにつながれている(あるいは切断されている)私たちが、根源的な命への思いをよりどころにつながりなおしていく「場」です。忘日舎はその根拠地のひとつです。ここでの集会の一回目は、谷川ゆにさんを招いて…

人権芸術教室 都立南葛飾高校定時制

高等学校の人権教育に参加させていただくのは初めてでしたが、確かな手応えをいただきました。演目は「十五円五十銭」。最初は、ガサガサしてましたが、そのうちシーンとなりましたね。しめしめという感じでした。姜信子翻案の台本には、「十五円五十銭」が…

さまよい安寿 声のアナキズム in フェリス女学院大学

はじめて、横浜のフェリス女学院大学にお邪魔しました。姜信子講師による「声」の 話し。渋滞に巻き込まれ、到着が遅れて申し訳ありませんでした。どたばた、たじたじで始まりましたが、お集まりの皆様のまなざしに助けられ、生き生きとした「場」が出現した…

第4回 旅するカタリ in  忘日舎

神が降臨する聖なる古書店に、また異空間が出現する・・・でしょう。その名も「忘日舎」 次回は、3月30日(土)18:00より、お待ちしております。 今回は、「野生」がテーマになっていますが、これは、これからの「カタリ」が赴く方向を暗示するものです。…

新しいカタリの場 in 奈良

奈良での活動拠点は、奈良市「富雄」という所です。寝起きができるように新たな「千年文庫」の整備に行ってきました。ただしまだ、本たちは、八王子に鎮座しております。本格的な引っ越しは夏頃になりそうです。今回は、生駒、大阪、奈良とネットワークを広…

第3回 旅するカタリと山伏祭文 無事終了  

西荻窪、忘日舎での3回シリーズの企画が、無事終了いたしました。石牟礼道子さんの作品を中心に据えて、石牟礼ワールドの浄瑠璃化を試みる貴重な「場」を提供していただいた店主、伊藤幸太氏に改めて御礼申しあげます。毎回のお客様とも顔なじみとなり、単…

石牟礼道子さん一周忌追善供養

石牟礼道子さんが亡くなってもう1年。しかし、亡くなった気がしません。声が残っているからでしょう。その声をじょろり(浄瑠璃)にして語るのが、なによりの供養だと思っています。 2月10日の命日の前夜、2月9日(土)奈良市の「お菓子屋&ブックカフ…

十五円五十銭 

昨年12月に、正月用の「トック」を買いに新大久保の韓国広場に出かけた。その時、立ち寄った「高麗博物館」で出会ったのが、壺井繁治氏による詩「十五円五十銭」だった。関東大震災の時に起こった朝鮮人虐殺事件は、折口信夫氏の「すなけぶり」で知っては…

思いっきり楽しみました関西・九州ツアー

京都を皮切りに、大阪、九州の宗像へと足を伸ばした旅は、大変充実したものになりました。今回の旅をサポートしていただいた皆様、共演者の皆々様、本当に楽しかったです。ありがとうございました。 京都では旧梅棹忠夫邸をギャラリーにされている「ロンドク…

追悼 石牟礼道子さん 説経祭文の旅 in 九州

石牟礼さんが出演された晩年のテレビ番組を見ていて、感じたことは、「みっちん」に戻っていくのだなあということ。お顔が、子供の頃になりたかったという狐に似てきました。そこで、今回は「みっちん」を探そうと、密かに思っていたのでした。みっちんの見…

旅するカタリ 山伏祭文と文学と 「現代説経集」出版記念公演

西荻窪駅近く、知る人ぞ知る本屋さん、「忘日舎」。定員は多くても12名と小さい会場ですが、店主の好みで偏った本が、ぎっしりと並ぶその空間は、我々のような異端でマイナーな者どもには、最適な空間です。そうして、お集まりいただいた奇特な皆々様方と…

ピンチヒッター背番号8番 渡部八太夫

自分の舞台は、死んだとき以外は、絶対に穴をあけない。と誓っている。私の芸道がその穴からのスタートだったからだ。そして、人の空けた穴は、率先して埋める。これが、案外に芸の足しになる。なぜなら、多分、その穴は、既存のものでは、なかなか埋まらな…

姜 信子『現代説経集』(ぷねうま舎)刊行記念イベント「旅するカタリ」

何が、どうなるかは、その時にならないと、分かりません。確かなことは、何かアナーキーな企てが始まるということだけです。何が、降りてくるのかは、私たちにも・・・ 6月2日、西荻窪に妖しい空気が漂う。 twitter.com

また、下北沢で法螺貝が鳴る 渦41

渦40で冷や汗かいたのに、また懲りずに、渦41に参加。5月3日(木)昼の部13:00から。連休初日は、下北沢の「しもきた空間リバティ」までおいでください。今度は、浪曲の玉川奈々福さんと一緒です。演目は・・・鋭意制作中・・・

久しぶりの授業 浄瑠璃モチモチの木

学校に招かれて、説経祭文や浄瑠璃を演ずるということは、時々あるけれど、授業というのは久しぶりだ。演ずるのは、一方通行的なところだが、授業はそういうわけにはいかないので、それなりに手管がいる。特に小学校は難しいと、いろいろ、悩んで考え抜いた…

新城浪(ナミイ)一周忌追悼ライブin石垣島

ナミイおばあのお墓参りに島まで行って参りました。ザアザア降りの雨の中でのお墓参り。法螺貝吹きました。哀しみの涙の雨か、喜びの涙雨か。まあ、きっと喜んでいるのだと思います。 せっかく集まるならというわけで、追悼ライブの開催となりました。企画で…

渦40 からまる2017秋 千秋楽

四日間に渡り、様々な芸人さんを下北沢に集めた「渦40」の千秋楽は、「まざり渦」。出演の6名がそれぞれまったく別の芸を披露するという日だ。出演者の写真撮影コーナー。左から、竹田裕美子、李政美(イジョンミ)、岡大介、さこ大介、柳家小春の各氏。 …

よみがえる説経祭文の夜 最終回 人生は執念

一番はらはらした第3夜が、一番爆笑の夜となりました。「泣き」しかできなかった説経祭文が、「笑い」を模索した今回の企画は、確かな手応えをいただいたと言えるでしょう。 先ずは、泣きから。「山椒太夫」通し狂言の最終回 骨拾いの段(絵:山口愛) 鳴子…

恵泉女学園大学大学院国際シンポジウム

「旅するカタリ 越境する声のチカラ」と題し、「日韓の語り芸を聴く、感じる、言葉を交わす」という会が行われました。恵泉女学園大学の学園祭「恵風光彩」の華やかなムードの中で、シンポジウム会場だけが、なにやら、不穏な雰囲気です。 瞽女唄:萱森直子 …

よみがえる説経祭文の夜 第2回目 ケモノたちが現れた

国立ビブリオでの「説経祭文の夜」第2回目は、第1回に増してエキサイティングな夜となりました。これも、ゲストのディネーシュ・チャンドラ・ディヨンディのタブラが妖しく絡みついてくるからでしょう。タブラが、本当に神を降ろしました。私の怪しい神下ろ…

恵泉女子学園大学大学院国際シンポジュウム

「旅するカタリ、越境する声のチカラ」11月4日(土)午後1:00より 女子の大学ですから。当然、女子なんです。テーマが。「世界を震わす女」を演じろというわけです。怖いですねえ。恐ろしいですねえ。この世で一番怖いのは、女です。萱森直子さんが、…

よみがえる説経祭文の夜 第2回目 ケモノたち現る

大好評の国立ビブリオ公演の第2回目は、10月14日(土)です。 はじめての、連続公演企画なので、おっかなびっくりなんですが、二度と同じ事はできないので、二度と同じものは見る事が無いと思っていただいて良いと思います。さて、2回目は、祭文と婆羅…

九州公演 台風18号と共に去りぬ 

台風除けのおまじないは、効いたのか効かなかったのか・・・ 改めまして「ふくちのち」図書館での公演が中止になりましたことお詫び申し上げます。次回の企画を楽しみにしております。 さて、「水はみどろの宮」の公演ができなかくなったので、急遽、熊本橙…

下北沢 lete 犬たちの集会

シンガーソングライターの末森英機氏は「狂犬英機」と呼ばれている。ダブラ奏者のディネーシュ・チャンドラ・ディヨンディ氏は、「打犬」というらしい。姜信子氏が「妄犬」であるのは、作品からも周知の事実であるが、そんな犬たちの集会に参加してみた。実…

よみがえる説経祭文の夜 第1回目 魔界転生!?

説経祭文が月一回でも聴ける。あそこに行けば説経祭文を聴ける。そんな継続的な企画ができる場所はなかなかない。そもそも、八王子戸吹の稽古場で、そうした試みをしようとも考えたが、なにしろ僻地である。人が集まるわけもない。 そんな中で出合ったぴった…

今様祭文 件(くだん)

8月の末に磐梯山に登拝したのは、猿八座福島公演のついでの思い立ちに過ぎなかったし、9月に入って出羽三山に峯入りしたのも、みんなの都合でそうなったのに過ぎない。9月9日明日、重陽の節句に「件」を演ずることとはなんの関係もなかったはずである。なの…

説経祭文が難波にデビュー

江戸生まれの「説経祭文」は、名古屋に伝わって甚目寺の「源氏説教節」になりました。その系統が広島にまで伝わって、「眺楽座」になりましたが、いったい大阪で、「説経祭文」が演じられたことがあるのかどうかは不明です。ひょっとして・・・前代未聞のこ…

舞台裏から眺めると

「奈々福がたずねる語り芸パースペクティブ」番外編では裏方を務めた。裏から舞台を観ていると、又ちがったものが見えてくるようだ。 ちょうど、このところ手にしていた本が、「神々の明治維新」(岩波新書103)。明治政府の強引な思想統制に、仕方の無いむか…

語り芸パースペクティブ 第3回目 瞽女・祭文

玉川奈々福がたずねる「語り芸パースペクティブ」全11回+番外1の、1回目・2回目は客として、3回目は光栄にも演者として参加させていただきました。素晴らしい企画をありがとうございました。第3回は「説経祭文+瞽女唄」という内容でした。瞽女唄は、萱…

祭文かたり IN 済州島

ソルムンデハルマンという他国の神話に出合ってから、たった一年やそこいらで、その国の土を踏んで、その土地を生み出した母なる神の物語をかたることになるとは思ってもみなかった。噛み合うべき歯車が、ガッチャンコとシフトして、違う組み合わせが回転し…