石牟礼道子作『水はみどろの宮』が、福音館から新装版として再版されました。今回、挿画を担当した版画家山福朱実氏の原画展をしめくくるイベントとして、このために新たに結成された「はじまり一座」による、歌とかたりもの「水はみどろの宮 ~なつかしい樹下の物語~」が演じられました。
この歌い語りの準備中に、まるで『水はみどろの宮』の内容をなぞるように、本の中の出来事が予兆であったかのように、熊本の震災が起こりました。
作者の石牟礼氏も被災されていらっしゃいます。
熊本・大分の被害は大きなものでした。とりわけ、見えないところほど、声をあげられないものたちほど、深い傷を負っています。
その痛みに思いを馳せ、私たちのこの試みは、これから熊本復興を支援する活動としても、継続して行く事になりました。
「はじまり一座」
台本演出・鳴り物:姜信子
祭文がたり:渡部八太夫
歌とかたり:山福朱実
ギター:末森樹
公演の様子(一部)をご覧下さい。