稽古場:ゆやんたん文庫 奈良市敷島町
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新潟市北書店 「さまよい安寿」の夜

8月6日、7日は新潟まつりで、市内はどこもかしこもフィーバー気味でしたが、それにもめげず、「さまよい安寿」の元に集ってくれた方々がいらっしゃったのでした。誠にありがとうございました。

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新潟日報の森澤氏の司会進行で、作家姜信子と屋敷妙子画伯の妖しい「さまよい安寿」誕生の物語が、明かされました。日々、新しい創作をするというのは、大変なエネルギーが必要です。特に姜氏が書かれた文章から、どうして、このような屋敷画伯の絵が生まれ出てくるのかという疑問が解けた気がしました。

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後半は、八太夫が、説経祭文三荘太夫「骨拾い」の段をかたりました。まだほやほやの新譜です。このところ、いろいろな方々の舞台を見聞きして、学んだことを取り入れてみました。三味線の奏法上の技能に関わることですが、三味線でもまだまだ、違う音の出し方ができそうだということにきがつきました。ひとつが、糸を「押さえ叩く」こと。これは、もともと三味線の奏法に、あることはありますが、撥ではなく、弾力のある竹へらで押さえてみると、面白い雑音が発生します。

 写真は、安寿の霊が、出て来るところですが、普通は、太鼓で、どろどろっとやるところです。それらしくできないかと、叩いたり、こすったり、いろいろ試した結果、馬毛で弓を作り、胡弓の要領で、弾いてみることにしました。実験に付き合っていただくことになりましたが、それなりに、効果はあったようです。

右手に持っているのは、手製の短い弓です。