稽古場:ゆやんたん文庫 奈良市敷島町
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馬喰町ART+EAT 「さまよい安寿」原画展 閉幕  

一ヶ月にわたる「さまよい安寿原画展」のエンディングのイベントでは、姜信子の「愛護若」、八太夫の「宇和竹恨」をやらせていただきました。ですが、今回一番気合いが入ったのは、「デロレン祭文」と即興「記憶の森」だったかもしれません。

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神降ろしとデロレン祭文

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節分が過ぎて立春の種を蒔く。

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「水」がテーマの「愛護の若」、姜信子の朗読にエレキ三味線でのBGMをつけてみる。エレキ三味線初挑戦は、素晴らしい音質のエレキアンプに助けられました。

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右壁の屋敷妙子画伯作品「記憶の森」を観て書いて戴いた、皆さんの記憶を集めました。①あの日私は・・・・②あの時あの人は・・・・③その時彼女(彼氏)は・・・・

ランダムに選んでもらった記憶を並べて、やりくり川柳のような詩を作りました。

「あの日、私は、東名高速走行中、突然、ハンドルを取られ、びっくり」

「あの時、あの人は、不安な私の選択に同意し、一緒について来てくれた、これからも一緒に生きて行く」

「その時、彼女は、救助隊に、『重いでしょう、すいません』と何度も言った。着の身着のままの様子で」

結句は、姜信子

『おぎおぎてぃおら えいさらえい

思い出乗せて舟が出る

西に向かえば極楽往生、東に向かえば浄瑠璃浄土

馬喰町から舟が出る

おぎおぎてぃおら えいさらえい』

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説経祭文「三庄太夫宇和竹恨段」バックは日本海。先日、新潟で撮影してきました。今日のあさりうどんも美味でした。ART+EATの皆々様、ありがとうございました。