稽古場:ゆやんたん文庫 奈良市敷島町
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よみがえる説経祭文の夜 第1回目 魔界転生!?

説経祭文が月一回でも聴ける。あそこに行けば説経祭文を聴ける。そんな継続的な企画ができる場所はなかなかない。そもそも、八王子戸吹の稽古場で、そうした試みをしようとも考えたが、なにしろ僻地である。人が集まるわけもない。

そんな中で出合ったぴったりの場所が、国立駅前のギャラリービブリオである。立地といい、建物といい、風情といい、お座敷芸には最適の空間であり、そこそこの収容人数を確保できる。

さて、「よみがえる説経祭文の夜」第1期のシリーズが始まりました。第1期は薩摩若太夫正本による山椒太夫を3回に渡って通します。第1回は「船別れ」と「宇和竹恨み」の段を繋いで聞いていただきました。第2回(10月14日)は、「山別れ」と「国分寺」を繋いでお聞き戴きます。第3回目(11月25日)は「骨拾い」の段です。かなり間引きの通し狂言ではありますが、祭文山椒太夫独特のストーリー展開をお楽しみいただけることと存じます。

また、毎回後半の出しものでは、新作今様祭文等、現代的にアレンジした演目で三味線による語り芸に親しんでいただきたいと考えております。第1回目の「件」では、やはり100年近い建物の屋敷神が降りてこられたようでした。

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上:海を背景に、宇和竹の恨みを演ずる。下:件が出現

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段々、背景にうもれて行く八太夫・・・・おそろしい・・・そこに、平塚魚八のアフリカ太鼓が拍車をかける。

ご参集の皆様、ありがとうございました。打ち上げもにも残っていただき、楽しい時間を過ごすことができました。今後とも宜しくお願いいたします。