台風除けのおまじないは、効いたのか効かなかったのか・・・
改めまして「ふくちのち」図書館での公演が中止になりましたことお詫び申し上げます。次回の企画を楽しみにしております。
さて、「水はみどろの宮」の公演ができなかくなったので、急遽、熊本橙書店でのイベントで、ほんの触りだけですが、権の守の所をやらせていただきました。それというのも偶然にも、「穿(うげ)の洞窟」を発見してしまったからでした。
私たちは、物語に出て来る「穿の宮」が実在しているとは思っていなかったのです。ところが、宮崎との県境近く、緑仙狭という秘境の中に、「穿の洞窟」というのがあって、それを御神体とする「穿神社」があるというのです。雨の中、捜し廻りますが、なかなか見つかりません。地元の方に尋ねてようやく辿り着くことができました。由緒書きによると、ここは、緑川の源流で、昔は「みどりの宮」と呼んだと書いてあるではありませんか。まさに、「水はみどりの宮」ということなのでした。石牟礼さんは、このことを踏まえて、この物語をかかれたのだと納得。その興奮さめやらぬ内に、その夜のイベントになった訳でした。
遙拝所から穿の洞を拝礼する
橙書店で「水はみどろの宮」の部分「権の守」を語る
「権の守」の話しはだんだん、山伏の話となり、当然「修験」の話しになる。先日の出羽三山峯入り修行の話しが大受けでした。
さて、翌日は、久留米へ。3回目になるデイケア「みんなの時間」イベント。前半、山椒太夫「骨拾いの段」で震撼としていただき、後半はがらりと変わって、姜信子作「犬道成寺」で、笑っていただきました。今年も職員のみなさんが大活躍。主役犬清姫役は、中村ひろみさん。フクロウの村人、淵田さん。カエルの飛脚、会津さん。タヌキの坊さん、日高さん。サルの船頭、北村さん。ぶっつけ本番、ありがとうございました。
又、来年もよろしくお願いいたします。