稽古場:ゆやんたん文庫 奈良市敷島町
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よみがえる説経祭文の夜 第2回目 ケモノたちが現れた

国立ビブリオでの「説経祭文の夜」第2回目は、第1回に増してエキサイティングな夜となりました。これも、ゲストのディネーシュ・チャンドラ・ディヨンディのタブラが妖しく絡みついてくるからでしょう。タブラが、本当に神を降ろしました。私の怪しい神下ろしより確実です。

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説経祭文山椒太夫山別れ・国分寺段(姜信子脚色)

タブラとの共演は勿論、初めての試みでしたが、何を弾いてもすっと入って来ていただけるので、大変気持ちが良かったです。

さて、肝心の「国分寺の段」も、現代的にアレンジして、今様仕様に姜信子が脚色したものの初公開でした。この段自体、肉声で語られたのは何十年?何百年ぶりかわからないぐらいレアものですが、楽しんでいただけたようで一安心。

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姜信子作「妄犬日記」を著者自身がかたる

これも、初公開(内輪ではやっているのですが)女「K」が強烈です。BGMが長唄「鷺娘」。地獄まで引き回さなければなりません。これも、結構、力業。多分、長唄には聞こえません・・・(浄瑠璃長唄・・・?)

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宮沢賢治星めぐりの歌」狂犬こと末森氏の登場で、妄犬、狂犬、打犬、山犬の四犬の揃い踏み。先日つくった、自在カセは役に立ったが、ご愛敬程度のセッションで、すいませんでした。それにしても、今回は、異種格闘技的なセッションが、大変面白かったです。

さて、来月は第1期最終回。11月25日(土)です。ご期待下さい。