学校に招かれて、説経祭文や浄瑠璃を演ずるということは、時々あるけれど、授業というのは久しぶりだ。演ずるのは、一方通行的なところだが、授業はそういうわけにはいかないので、それなりに手管がいる。特に小学校は難しいと、いろいろ、悩んで考え抜いたつもりだったが、結局は、子供達の顔を見たら、自然と言葉が浮かんできた。
「じょうるりというのは、国語と音楽が一緒になったようもんです。」「ここに並んでいるのは、お葬式の道具では無く、楽器です。南無南無、ちーーん」
もう、本職ではないので、こんな説明で、いいのかどうかは、さておいて、今日の主眼は、物語に節を付けたり、囃子をつけたりして遊ぶことなのである。といっても、題材をどうするか・・・と悩んでいると、隣で、「教科書に何が載ってるの、モチモチの木とかあるじゃない。」という人がいる。おお、なるほど、流石。というわけで、子供達がようく知っているこのお話を、題材として、節を付けることに。
さて、長引きやすい説明・実演はなんとか前半で終えて、後半は、たっぷり実習をすることができました。音楽の原田先生を初め、担任の先生方にもサポートいただき、無事につとめることができました。楽しかったです。
随分久しぶりの授業
初めての浄瑠璃モチモチの木に聞き入る子供達。ちゃんと目が合う子供達でした。
実習風景:モチモチの木の実が、落ちて、杵でついて、臼でひいて、どんな音になるかなあ。
瑞穂五小のブログに掲載されました。