稽古場:ゆやんたん文庫 奈良市敷島町
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マグノリアの木

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今月は、宮沢賢治の作品から、三作目「マグノリアの木」に取り組んでみた。賢治の地平が「法華経」ということなので、法華経もつまみ食いをしながら、解読作業を進める。修行で険しい峰を踏破することは山伏として当然の修行ではあるが、まさに、「マグノリアの木」の前半は、身に覚えのある光景が続く。そうして、主人公の「諒安」は、悟りの頂へと到達する。賢治は覚りの境地に達したのだろうか?私は、未だ、前半の霧の中から出ることができない。だからその三次元空間でのことは実感をもって語れるが、話しが四次元空間に達すると、やっぱり、五里霧中なのである。しかし、賢治が難しいのは、アインシュタイン相対性理論と同じ事だとわかっただけましかもしれない。「マグノリアの木は寂静印」すなわち涅槃だと思いながら、今盛りに咲いている木蓮の花を眺めている。山伏祭文は四次元に達することができるのか?

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