稽古場:ゆやんたん文庫 奈良市敷島町
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語りの宇宙 特別編 秋の大芸能祭

東北からの異人(まれびと)、大阪の異人(まれびと)を招いての特別企画は、「おわりを越えて めぐる命の はじまりのうた」というサブタイトルのつどいでした。東北大震災の復興という名の下で、無残にも埋め尽くされていく「かつての地面」と「記憶」。又、西の地方の伊勢大神楽は、毎年回って行く先々で、祀られなくなった「神様」のいわば死滅を目撃していくという話。どちらにも共通するのが、かつての賑わいとそこに祀られた神の喪失。しかし、そこから、また新しい神を創出することは可能である。芸能の力で。というのが、われわれ、ピヨピヨ団のいわば使命なのだろうと、改めて気づかされる。そしてまた、修験道も同じように再生のプロセスを可能にする。

10月11日(日)大阪 カフェ周で開催

第一部は、異人たちの映像資料とお話

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左から、瀬尾夏美、小森はるか、姜信子、神野知恵 各氏。

地域の伝統芸能、その土地の風物、景色、記憶まで、「語り・唄う」ことがないなら、永遠に消えていくほかないが、語り唄う「場」を作り続けていくことで、その記憶をとどめておくことができる。近代国家は多くの神を葬ったが、人間がいる限り、神がいなくなることはない。なぜなら、人間こそが神であるから。

第二部は、大芸能祭。「場」を開く。即ち、それが「記憶」。生きた証である。

はじまりの歌:エンメギ 安聖民 趙倫子

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詩集「海女たち」より 『海女パク・オンナン』(星の歌)

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映像文化人類学者川瀬慈氏の詩の朗読「獣」

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 鉄犬ヘテロトピア授賞式(最終回)

受賞者の瀬尾夏美さんには、内緒のサプライズプログラムでした。

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受賞作品:瀬尾夏美作「あわいゆくころ」より『飛来の眼には』

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第二部後半

「鷲ぬ鳥節」深田純子・・・動画にピアノが写ってなくてごめんなさい。

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 スチールで深ジュンをご覧ください。

つづいて、韓国の流行歌から『調律』 日本語訳:姜信子

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山伏祭文をさらにロック化した「祭文ロック」

「ピヨピヨ団」による宮沢賢治『サガレンと八月』

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 日本のパルチザンと言われる「ピヨピヨ団」の本領を発揮。太田テジョンによる

『Bella caio』

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最後は、プンムル(風物)によるお清めを盛大に。導師は、神野知恵さん。

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めでたし、めでたし。コロナもなにもかも、清まりましたぜ。ころえこそが、神の集いだと思う。

 

おまけ:翌日は、奈良の「まめすず・ちちろ」をお借りして、瀬尾夏美さん、小森はるかさんの活動を更に深く紹介しました。ここでは、瀬尾夏美作「二重の街」より『2031年冬』を深田純子のキーボードを交えて演奏しました。

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 遠路、仙台からの異人、瀬尾夏美さん、小森はるかさん、大変お疲れ様でした。今度は、我らが異人として、そちらに参上出来る日を楽しみにしております。必ず、参ります。