稽古場:ゆやんたん文庫 奈良市敷島町
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竜宮がらみのふたつの話 牛頭天王島渡祭文 と 沈清歌

2021年4月、奈良の焼き菓子屋「まめすず」が新装オープンする。そのプレイベントが行われた。ここは、築100年の数少ない町家であり、なんとか残しながら、活用したいという人々が沢山集う場所でもある。私も、若干、この新装にかかわった。

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この町家の中庭は、いわば今回の参加作品のひとつ。さて、イベントは、チンドンからスタート。町の方々には大うけでした。

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つづいて、賑やかしはピヨピヨ団

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いよいよ、牛頭天王。この祭文は、奥三河に残る祭文がベースになっています。つくりたてで、初公開、今や読む人もいないので、これも百年ぶりぐらいのことになるのかもしれません。原文は山本ひろ子先生の「異神」中世日本の秘教的世界 (ちくま学芸文庫)で読むことができます。

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第二部は、パンソリ。安聖民さんと趙倫子さんによる「沈清歌」(シムチョンガ)。聞いているみんなの目もパット明るく開くんです。それにお祝いの歌を歌っていただきました。ありがたや、ありがたや。尚また別途お知らせしますが、5月よりは大阪「周」で、毎月定期的に、八太夫の説経祭文と安聖民・趙倫子のパンソリの公演が計画されています。

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ところで、このふたつが、どういうふうに竜宮がらみかというと、牛頭天王は竜宮でお嫁さん(シャカッタニョ)をもらい、八王子をつくります。一方、シムチョンは、龍王に命を助けられるのです。

さて、末永く、焼き菓子屋「まめすず」をよろしく。奈良にお越しの際は、是非、お立ち寄りください。

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