姜信子氏と山内明美氏の往復書簡「忘却の野に春を想う」が白水社から刊行された。その山内氏の「あとがきにかえて」の中に「ピヨピヨ団」が登場している。その注には、なんと、「命をおろそかにする政治に抗してつけたイエローマスクが、ヒヨコのくちばしのようだったことに由来する。時にはピヨピヨ楽しく芸能の場を開く旅にも出る遊芸集団」と書いてある。
始まりはまだ浅い。昨年２０２０年４月１９日に難波宮の集結し、その後大阪城公園内で無届けデモをしたのが始まりだった。その後の一番の功績は、本文にもあるように、水俣での「水俣神楽・ずずかん」（何れも石牟礼道子作品）等の芸能活動によって、ゲリラ戦を展開することである。来年は、三陸リアスアーク美術館との連携で「被災物ワークショップ」を行ったり、２０２３年の関東大震災百年法要に向けての展開の中核を担っていくことになるだろう。
そして、昨夜、ピヨピヨ団の進化形「バルーンシスターズ」が誕生した。来年はまた新しい展開が生まれることだろう。皆々様もよい年を御迎えください。
