稽古場:ゆやんたん文庫 奈良市敷島町
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百年芸能祭のはじまりはじまり

7月23日から25日の三日間、水俣で、「百年芸能祭」の第一歩が記されました。
さて、「百年芸能祭」とは?
 
「百年芸能祭」とは
 
関東大震災百周年を迎える2023年9月をめざして、
日本の各地で大小さまざまに繰り広げられる「鎮魂」と「予祝」の芸能祭です。
震災時に起きたこの社会の少数者に対する虐殺、迫害は、私たちが生きるこの近代社会の命に対するあり方を象徴するものでもあります。
関東大震災以前も以降も、
沖縄でも、水俣でも、東日本大震災の復興過程でも、福島でも、ハンセン病者や障がい者や社会的弱者に対しても、
近代国家の価値観によって、大切にするべき命と軽んじられる命の選別が行なわれていることを私たちはもう十分に知っています。
これまでの百年の間、周縁に追いやられ、踏みにじられ、つながりを断ち切られ、消されていったすべての命に祈りを捧げ、
これからの百年が生きと生けるすべての命が豊かにつながり合い、命が命であるというそのことだけで尊ばれる世界となることを予祝する、
そんな芸能の場を、「百年芸能祭」の名のもとに開いていきます。
みなで歌い語り踊って、その声と音でこの世界を震わせてやること。
閉塞した世界のあちこちにそうやって穴を開けてゆくこと。
それ自体が鎮魂の祈りとなり、予祝となること。
めざしているのは、そういうことです。
理不尽な力に押さえ込まれて、みずからの声も音も歌も失くしてしまった命が、
生きて、つながって、声を取り戻し、理不尽を突き抜けて新たな百年へと出発すること。
それが大事。
「百年芸能祭」は、言い出しっぺの「百年芸能祭 関西実行委員会」の企画によるものだけでなく、
同じ想いを抱く方々が、さまざまな形、さまざまな場所で、自由に立ち上げてくださることも願っています。
これまでの百年を越えて生きてゆく「いのち」のために、それぞれの場所で、祈りと予祝の芸能の場が開かれて、それがだんだんと増殖して、この世にはびこりますように。
みなさま、よろしく。
            by 百年芸能祭 関西実行委員会 
 
ちょっと長いですが、そういう訳です。
 
私の水俣での供養は、今年で連続四回目です。最初は、永野三智さんと、姜信子の三人でしたが、だんだんと人数も増えて、有り難い限りです。これからも続けていきます。
 

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そして、なによりも、砂田エミ子さんが元気な限り、「起ちなはれ」を語ります。

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ところが、問題が発生。コロナ第七波によって予定していた会場、宿泊所が閉鎖に・・・

しかし、七転び八起き、転んでも只では起きないのが、ピヨピヨ団。水俣の方々の支援によって、野外で、しかも、親水公園の慰霊碑前でのゲリラライブ作戦を実施することに。

夕日をあびて、不知火海に向かって、祈ったぞよ。

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 ところで、「百年芸能祭」は、私たちピヨピヨ団の活動だと思っていませんか?それは違います。趣旨に賛同される方は、誰でもどんどん「百年芸能祭」を始めてください。それは、お一人で祈ってもいいのです。もしあなたの参加するイベントがあれば、「百年芸能祭参加」と入れてください。全世界同時多発「百年芸能祭」を目指しています。そして我らの守護は不具の神です。私たちは規格外でありつづける。

この「百年夷」はコピーして自由にご使用下さい。(屋敷妙子作画・恵比寿屋デザイン)