稽古場:ゆやんたん文庫 奈良市敷島町
問い合わせ先 wata8tayu@gmail.com

かたりもの 八太夫会 お稽古情報 01

 邦楽の稽古というものは、一口で説明できるものではありませんが、「素敵だな」と感じるものがあれば出来るようになるものです。私が、そうでした。私が三味線を手にした時にはもう、35歳になっていましたが、そのきっかけは、地芝居の義太夫でした。「生音」には、人の人生を変える力があるものです。その力こそ、真実だと思うのです。

 そんな、「語り物」と「三味線」を熱心に稽古している方々が八太夫会稽古場にやってきます。ご自宅では、なかなか、音も声も出せないという事情もあります。

 戸吹の稽古場では、思いっきりやっていただけます。

 

稽古・・・たとえば:長唄の三味線にぞっこんという方は、一年

          中、長唄を稽古してもらっています。

稽古・・・たとえば:「語り物」を唸りたいという方は、一年中

          唸っておりますし、

稽古・・・たとえば:そのうちに、「弾き語り」もやりたいとい

          う風に、

「かたりもの」とその周辺で、やりたいことを稽古するのが、八太夫会の特色です。その上、根が五目ですから、気に入った曲があれば、端唄でも小唄でも民謡でも(津軽はやりませんが)、御一緒いたしましょう。

 

 さて、「かたりもの」の中身ですが、実は、中身はなんでも良いのです。古くは「説経」やがて「浄瑠璃」、現代語の「お話」でも「詩」でも。気に入ったものがあれば、それを語れば良いのです。大事なのは、中身を乗せる「節」です。これは、「説経祭文」や「文弥節」、「義太夫節」あるいは「長唄」等を適宜選んだり、組み合わせて用います。そこで、人形浄瑠璃猿八座で実践的に用いる場合は、「猿八節」と呼んだり、現代語の場合は、「今様祭文」と呼んだりします。つまり、あなたの「かたり節」ができるわけです。

 

お稽古の日取りや時間、内容は応相談です。

あなたがやってみたいことを実現させるお稽古を致しましょう。

まずはご連絡下さい。

 

八太夫会稽古場:東京都八王子市戸吹町332-6

問い合わせ 渡部八太夫 090-2531-6992 まで       

平成28年 丙申 謹賀新年 

平成も28年となりました。八太夫会は、5年目の春を迎えました。新年、明けましてお目出度う御座います。本年も、共に稽古に精進いたしましょう。

今年は、「かたりもの」というものについて、もう一度考え直す年にして行きたいと思っています。それというのも、最初は、三味線教室としてスタートした八太夫会でしたが、今では「太夫」が大半を占めていて、「語る」ことへの情熱をひしひしと感じるようになって来たからです。「浄瑠璃」を稽古していると、どうしても人形が欲しくなります。私も一時期、「人形なしでは、語りにくい」と感じていて、自分で限界を引いていました。しかし、最近、「唄祭文」の価値を見直すことで、「かたりたい」方々のニーズを満足させることができると気が付きました。又、「唄祭文」に興味を持たれる聴き手の方々も大勢いらっしゃることも分かりました。

今年は、新しい「かたりもの」の世界の足固めをする年です。

web千年文庫 開設!

かたりもの 八太夫会では、

主宰の渡部八太夫が、長年、説経、説経祭文、古浄瑠璃の物語を自身の勉強用としてデータを集積してきました。

このたび、その一部を、web上に「web千年文庫」として順次アップしていくことに致しました。

まずは、「説経正本」のさまざまな物語を注釈とともに以下のサイトに。

web千年文庫 説経正本の部屋 http://wata8tayu.jimdo.com/

現段階では「熊野之御本地」(ごすいでん)、「松浦長者」がアップ済み。

これから、さらに充実させてまいります。

 

なお、2016年春に、八王子市戸吹町の八太夫会稽古場に

かたりもの図書室「千年文庫」併設の予定です!