2019-01-01から1年間の記事一覧
前日のゲネプロと当日の舞台と、一人の舞踏者との差しの勝負は、もの凄い緊張感の中での探り合いの二日間でした。ゲネプロでは、私は、浄瑠璃的な約束事の感覚から抜け出ていなかったようです。それは、例えば人形に息を吹き込もうとする意識や所作事のキメ…
国立のギャラリービブリオでの「よみがえる説経祭文」シリーズは3年間で通算7回の公演をさせていただきました。その間、常に応援と暖かい励ましを送っていただいた皆々様に感謝申しあげます。以前もどこかで書きましたが、一度あきらめていた「説経祭文」…
金滿里さんと直接に知り合ったのは今年の2月のことだ。下北沢の「スズナリ」で初めて生の舞台を観た。「ウリ・オモニ」という自伝的作品だった。とにかく、びっくりした。ある種の舞踏を観たとき以来のなんともいえない魂の揺さぶられを感じたからだ。金滿…
久しぶりに東京に行きました。今年に入ってから宮沢賢治を中心に聞いていただいたので、久しぶりに石牟礼じょろりに戻りました。駆けつけていただいた皆様、ありがとうございました。 「西南役伝説」から「草文」。その後の石牟礼文学の中で、「ぽんぽんしゃ…
目下、10月の忘日舎の公演内容を制作中ですが、その先、11月のビブリオ公演はまだ、全くの白紙状態で、演目は一応決めたものの、台本はまだできていません。というのも、薩摩派説経文の小栗判官一代記を引き続き紹介していけば事は簡単なのですが・・・…
10月27日(日)は東京西荻窪、忘日舎でお会いいたしましょう。「旅するカタリ」は、再び石牟礼じょろりの世界に戻ります。
もう一ヶ月以上前になってしまいましたが、柏崎の游文舎での記録が抜けていましたので、游文舎のブログをお借りして報告いたします。前日には、長岡の花火大会も見せていただきました。 blog.goo.ne.jp
8月29日(木)午前十時前に奈良を出発。計画では、宮島に渡って、弥山に登る予定だったが、前日までの大雨であきらめ、ゆっくりの出発となる。車の自走では、一日目は、下関までが限界と決めていたが、やはり予想通り、約9時間をかけて、ながーーい中国…
7月の末の台風の中で引っ越しして半月あまり、ようやく、奈良千年文庫ができてきました。・・・が又、台風が来るようですね。奈良では熱風が吹いています。・・・上越の40度にはかないませんが・・・大きな被害がでませんように南無南無 グーグルマップに…
7月の末の台風の中で引っ越しして半月あまり、ようやく、奈良千年文庫ができてきました。・・・が又、台風が来るようですね。奈良では熱風が吹いています。・・・上越の40度にはかないませんが・・・ グーグルマップにも載せましたので、お近くにお出かけ…
遠野・花巻・早池峰と駆け足の調査から帰ってきてから、一日しか時間がありませんでしたが、手に入れた資料と映像を駆使して、「河原坊」と「原体剣舞連」をくみ上げました。 地図を提示して、賢治の歩いた道を解説 早池峰神社(岳:たけ)には、仁王像や不…
第2回目の打ち上げの際に出た話し その1 「ゼミナールだから、もっと皆さんの意見交換を活発にしたいなあ」 「そのためには、演者と観客が向かい合わせというのはあまりよくないね。」 「なんとかみんなの顔が見えるように円座にならんもんかねえ。」 ・・…
ちょっと、不思議な物に、取り込まれました。 昨年、柏崎市髙柳での猿八座公演の折りの話し。髙柳は芸術で村興しの活動をしており、空き家を活用したアトリエを提供したり、作品制作を支援したりしている。その長期滞在者の画家がメロンパス(本名 足立知仁…
野生会議99企画「つながるゼミナール」in忘日舎の2回目。教科書に出てくる作られた虚像「賢治」をぶっとばして、宮沢賢治の真相に迫る。「あたまの底のさびしい歌」には、保阪嘉内宛ての「過剰」な手紙が満載。これを題材に姜信子・崎村良子作「修羅成仏…
金時鐘氏の卒寿のお祝いと渡日70年を記念する会が大阪大学で行われた。が、私には到底、金時鐘氏について語ることができるようなことばは持ち得ない。生き方がへなちょこすぎる。ただ、その尊敬を表すことは、できるだろう。その詩を、語ることで。ところ…
在京最後のビブリオ公演でした。ゲストはやはりこれから渡印する狂犬末森英機氏、日本に住まいなすインドのタブラ奏者の打犬ディネーシュ氏。道案内は妄犬姜信子です。私だけ、紛れ込んだ猪ということになりました。実は、昨年戌年の企画がここまで流れてし…
1年前のフランスへ公演に出かけた時に持っていった本は、金時鐘氏の「猪飼野詩集」だった。ごつごつとゲンコツがとんで出てくるような詩がならんでいる。一週間フランスの片田舎の古城「真夜中劇場」に滞在して、毎日入れ替わりやってくる子供達に人形浄瑠…
このところ、新作の取り組みが忙しく、古典物はさっぱりである。しかし国立のギャラリービブリオでは、古典的説経祭文を披露しようと心がけている。 とはいうものの、どこで聞いてみても、もう説経の物語を知っている人は、本当にいない。「山椒太夫」「信太…
西荻忘日舎でのつながるゼミナールの2回目は、6月22日(土)18:00からです。いわば難解な宮沢賢治の種明かしをしていくようなこの企画は、やる方も驚きの発見の連続です。 今回の演目「虔十公園林」は、すでに紹介済みですが、「少し足りない」こと…
山尾三省の著『新版 野の道』(新泉社)の編集をされたアサノタカオ氏をゲストに招いての野生会議99つながるゼミナールが西荻窪忘日舎で行われた。 山尾三省が切り取った「宮沢賢治」と、それぞれの「野の道」について、話しが深められたが、マグノリアの木…
2016年の1月には「猿八まつり」、2017年2月には「さまよい安寿」の企画をやらせていただき、CD付きの絵双紙「山椒太夫骨拾い」の段まで作った思いでの「馬喰町アートイート」が閉店されるとのことで、残念です。4月26日(金)にはラストイベ…
吉祥寺アップリンクのスクリーン3に入って、急に思い出したのが、「ああ、この前、ここで『ああ福島』を見て、ゲストの七尾旅人さんを見たところだあ。」でした。なんと、今度は自分が招かれてのこのこ出かけてくるとは・・・・びっくり・・・ チベット・ケ…
チベットには、習いもしないのに、ある日突然「ケサル大王」の英雄伝を語り出す人がいるといいます。それも一人や二人で無く。まさに天啓なのでしょうか。チベット高原で羊を追いながら何時間も語り続けるというのも圧巻。この記録映画をまだご覧でない方は…
宮沢賢治が続きます。だんだん面白くなってきました。春と修羅第二集の三七四「河原坊」は、そのまんま山伏の話です。残念ながら、早池峰山に登ったことがありませんが、かなり厳しい山であることは間違いないようです。その上、現在、この河原坊ルートは崩…
先回の忘日舎で、宮沢賢治の「サガレンと八月」を初演しましたが、今度は、大物の「マグノリアの木」です。大変難しい作品です。節はつけてはみたものの、まだ練りきれていません。忘日舎は、しばらく宮沢賢治シリーズです。 【旅するカタリ】のご案内!! …
今年の国立ビブリオ「説経祭文の夜」第一夜は、6月8日(土)です。ゲストは、おなじみ、ナマステ楽団の狂犬英機、打犬ディネーシュ。八太夫は、「猪太夫(いのたゆう)」と名乗ります。調教師は妄犬信子であります。いったい、何がはじまるのか? 因みに、…
野生会議99(ペクス)は、資本主義の世界観で互いにつながれている(あるいは切断されている)私たちが、根源的な命への思いをよりどころにつながりなおしていく「場」です。忘日舎はその根拠地のひとつです。ここでの集会の一回目は、谷川ゆにさんを招いて…
今月は、宮沢賢治の作品から、三作目「マグノリアの木」に取り組んでみた。賢治の地平が「法華経」ということなので、法華経もつまみ食いをしながら、解読作業を進める。修行で険しい峰を踏破することは山伏として当然の修行ではあるが、まさに、「マグノリ…
高等学校の人権教育に参加させていただくのは初めてでしたが、確かな手応えをいただきました。演目は「十五円五十銭」。最初は、ガサガサしてましたが、そのうちシーンとなりましたね。しめしめという感じでした。姜信子翻案の台本には、「十五円五十銭」が…
今日、この言葉に出会った。 『天の監督を仰がざれば、凡人墜落。国民監督を怠れば、治者盗を為す。』 『真の文明は、山を荒らさず、川を荒らさず、村を荒らさず、人を殺さざるべし』 どちらも、田中正造翁の言葉。 昨年、足尾で手に入れてきた。桜石を手に…