稽古場:ゆやんたん文庫 奈良市敷島町
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2021-01-01から1年間の記事一覧

謎の遊芸集団「ピヨピヨ団」

姜信子氏と山内明美氏の往復書簡「忘却の野に春を想う」が白水社から刊行された。その山内氏の「あとがきにかえて」の中に「ピヨピヨ団」が登場している。その注には、なんと、「命をおろそかにする政治に抗してつけたイエローマスクが、ヒヨコのくちばしの…

説経祭文の夜 三庄太夫第六段目

今年最後の説経祭文三庄太夫の夜。第六話。「伊勢の小萩」の登場で、安寿・厨子王姉弟の命が救われます。そして、今回の話題の中心はもっぱら、その「伊勢」でした。古いささら説経のルーツは、どうやら「伊勢乞食」にあるらしく、伊勢参りの人々の賽銭で、…

説経祭文の夜 三庄太夫 第六回

いよいよ、本年最後の公演となりました。三庄太夫第六段目。始まってもう半年。皆様方の応援で、細々と続いております。明日午後六時半から、いつもの淀屋橋、カフェ周(あまね)でお待ちしております。 第六回は、「二の芝刈り」「汐汲み」「浜難儀」の三場…

やっとのことで、東京公演できました

コロナ禍に翻弄され続けた二年間に何度も延期された二つの公演がやっと実施できました。その間もひたすら待っていただいた皆々様方には感謝に堪えません。本当に久しぶりに皆々様方のお元気なお顔が拝見できて、思わず手に力が入り、力一杯振った錫杖の輪が…

説経祭文三庄太夫第五夜 六道能化の地蔵尊

月に一度の説経祭文の夜。7月から始まりまして5回目が終わりました。しかし、だんだん大変な事になってきました。耳の肥えた大阪のお客様を飽きさせないで、15回も続けることの無謀さに今になって気がついた次第。こりゃ、ただお話を15回やるというよ…

説経祭文 三庄太夫の夜 第五回目

毎月1回の三庄太夫の夜、11月は15日(月)。通常第二月曜の夜という設定なのですが、今回だけ、第三月曜日になっておりますので、お間違えの無いようにお願いいたします。 さて、丹後由良の三庄太夫に買われてきた、安寿と厨子王の姉弟の苦難が続きます…

説経祭文ナイト 三庄太夫 第四回 

緊急事態宣言も解除され、なんとなく心理的圧力も緩和されて、お客様もどことなく浮き浮きの感じ。アルコールも解禁なので、さらに良い雰囲気の内に、第4段目、「名附」「別ヶ辻」「柴勧進」を聞いていただきました。水上勉もこの「柴勧進」に触れているよ…

リベンジ東京公演 12月5日に決定 

7月に延期になってしまった、東京国立のギャラリービブリオでの「旅するカタリ」公演は、12月5日(日)に決定しました。予約していただいた皆様方には大変ご迷惑をおかけしました。再度ご予約ください。内容等は変更ありません。宜しくお願いいたします…

説経祭文三庄太夫の夜、第四回目

さて、非常事態も明けて、晴れて10月となりますでしょうか。説経祭文三庄太夫は第四回目です。10月11日(月)・・・おお、休みかあ?と思ったらさにあらず・・・体育の日だかスポーツの日だか、どっかに消えたらしい・・・まあ、それはおいといて、次…

説経祭文三庄太夫第三段目宇和竹大暴れの巻

説経祭文三庄太夫の第三段目、第三夜。コロナの状況が悪いにもかかわらず、命がけの9名の方々に駆けつけていただきました。本当に有り難い限りです。このシリーズは、お地蔵様のご加護により、なにがあっても続けますので、今後とも宜しくお願いいたします…

説経祭文三庄太夫第三夜

第三回目は9月13日(月)18:30から、淀屋橋カフェ周にて。 さて、前回、第二話は、人買い山岡太夫が、人々を騙して船に乗せ、その上、 止めに入った自分の女房を海に沈めて、「捨て念仏」。 よくよく考えると、ずっと暗闇の中での話しでしたね。 第…

説経祭文三庄太夫第二段目

7月から始まりました「説経祭文三庄太夫全15段通狂言」の第二夜。二段目を、緊急事態宣言の中、無事に終えることが出来ました。とにかく、もうこなっては、何事も命がけ、ご参加いただき、共に場を作っていただいた、皆々様方にただただ、感謝。 始めてか…

緊急告知 東京ビブリオ公演 12月5日に延期

誠に残念ですが、本日の東京でのコロナ患者数が2800人を越えて過去最高となりました。オリンピックのせいで、その対策も取られずに、さらに感染は拡大していくと思います。こうした状況で、苦慮するのは、イベント開催の是非です。昨年以来、そうした場…

説経祭文三庄太夫第二夜

7月からようやく始まった「説経祭文三庄太夫全段語り」の第2回目は、8月9日(月)です。午後6時半から、大阪淀屋橋のカフェ周でお待ちしております。 第二話は、「山岡住家(すみか)」の場と、「勾引(かどわかし)」の場。 舞台は、越後は直江津。宿…

五輪でなく音の輪を~謎のピヨピヨ団怪気炎~

この国は、かつてもだらしなく戦後処理も公害処理も原発処理もきちんとできていないが、それに五輪の輪をかけて、世界最高に恥知らずな国であることを、世界中の人々が知るだろう。「おもてなし」は「おはずかし」に終わるだろう。だが、ピヨピヨ団が負けな…

説経祭文三庄太夫第一段

久しぶりに「説経」とはなんぞやから始まった長期計画の「三庄太夫」全段通し公演。大阪は、本当に説経のご当地だと、つくづく思いながらの公演になりました。俊徳道あり、信太山あり、そして四天王寺。説経ネタに事欠かないのが大阪。開催場所の淀屋橋は、…

日韓語り物の競演 いよいよスタート 大阪 周(あまね)

五月スタートだった「カフェ周」の語り物シリーズがようやくスタートできそうです。まずは、6月28日(月)からパンソリ「水宮歌」完唱シリーズの第1回目がスタート。説経祭文「三庄太夫」全段シリーズは初日が7月12日になりました。 6月28日から毎…

一年ぶりの東京公演

昨年の7月4日、5日に東京に行ったのが最後。西荻の忘日舎と神保町のチェッコリでの公演でした。コロナ的には、その時分よりさらに事態は悪化。こうなると、人災以外のなにものでもありません。この間にコロナ及びコロナに関連してお亡くなりになった方々…

残念なお知らせ②

大阪淀屋橋カフェ周での説経祭文三庄太夫の公演は、5月スタートが6月スタートに延期されましたが、非常事態宣言延長に伴い、7月スタートに更に延期いたします。 延期の間に、着々と台本作成を進めております。現在、五段目まで完成。六段目を作成中。乞う…

水俣 トヨ子ちゃんのお弔い会

水俣病公式認定患者というくくりがあって、その線引きがおかしいと思うが、その第1号患者が八歳で亡くなった溝口トヨ子さんだという。相思社の仏間には、トヨ子ちゃんの遺影を持つ母女の姿が飾られている。その仏間に、毎日のようにやってくるのが、トヨ子…

屋敷妙子展 柏崎 游文舎

奈良から車で約8時間ぐらいかけて、新潟の柏崎まで行ってきました。折からの非常事態宣言中ではありましたが、40名を超える方々にお越しいただき、感謝に堪えません。 屋敷妙子画伯 オープニングイベントは、新潟日報の連載のお話から、「柏崎」が屋敷妙…

残念なお知らせ

度重なる、非常事態宣言は人災です。国は失策を認めて、あまねくすべての人間に、きちんと生活の保障をし、罹患者を少しでも収容できるように、オリンピック施設を開放し、オリンピックを中止しなさい。貧しい人々が苦しみ、金持ちだけが好き勝手にできるよ…

説経祭文が聴ける小屋 淀屋橋 周(あまね)

やっぱり、大阪ですね。説経祭文の段物を通しで聞きたいという注文が来ること自体が奇特ですよね。それが、淀屋橋のカフェ周(あまね)です。 八太夫のホームページの方でも紹介していますが、江戸後期に出版された説経祭文の正本は結構残っており、再現が可…

新潟柏崎 游文舎 開館13周年記念企画

游文舎の開館13周年おめでとうございます。その記念企画の中に、屋敷妙子画伯の展覧会「記憶の森」があり、5月1日から9日まで開催されます。 その初日に合わせて、「旅するカタリ」が参上いたします。 お近くの方は、どうぞお越しください。お申し込み…

竜宮がらみのふたつの話 牛頭天王島渡祭文 と 沈清歌

2021年4月、奈良の焼き菓子屋「まめすず」が新装オープンする。そのプレイベントが行われた。ここは、築100年の数少ない町家であり、なんとか残しながら、活用したいという人々が沢山集う場所でもある。私も、若干、この新装にかかわった。 この町家…

中川五郎さんがやってくる  は無期延期となりました。

残念ながら、再び延期となりました。 昨年の12月に延期となった 「中川五郎」トーキングブルースVS「八太夫」山伏祭文 は4月12日(月)午後6時から、深江橋スペースふうらにて 申し込みは、090-1223-7120(畑)まで。要予約。 18:00 ケセランぱさ…

2021年 旅するカタリ 概要

本当に先の見えない時代。計画しても、なかなかその通りにはできない時代ですが、それでも、次から次に計画だけは湧いて参ります。どれも、煮詰まっていませんが、4月以降の予定として、確定しているものを、メモとして、掲げておきます。 詳細決定次第、改…

東日本大震災からの10年を共に想う 語りと映像の会

旅するカタリは、震災後10年の想いを共に分かち合う「場」を開きます。 2021年3月13日(土) 大阪深江橋「スペースふうら」にて。 口先案内人 姜信子 14:0 0より 山伏祭文「ざわめくケガツ(飢渇)」渡部八太夫弾き語り (姜信子作『生きとし生…

新年おめでとうございます。

久しぶりにさむーーい新年を迎えました。奈良盆地は雪はありませんが、強風が吹き荒れています。皆々様におかれましては、ますますご盛栄のことと存じあげますが、皆々様のコロナ除けに、お祈り申し上げます。おんころころせんだりまとうぎそわか。