新潟日報メディアシップ内「ギャラリーえん」におきまして、「さまよい安寿」の原画展が始まりました。お近く方は、是非、足をお運び下さい。関連イベントは、8月6日の北書店です。
稽古場:ゆやんたん文庫 奈良市敷島町
問い合わせ先 wata8tayu@gmail.com
新潟日報メディアシップ内「ギャラリーえん」におきまして、「さまよい安寿」の原画展が始まりました。お近く方は、是非、足をお運び下さい。関連イベントは、8月6日の北書店です。
ほぼ、二ヶ月ぶりの、東京での「水はみどろの宮」でしたが、この二ヶ月の間に、たった二ヶ月ではありますが、熊本巡業等もあったこともあり、初回とは、また全然違うもの、進化しております。それは、なんといっても、毎回様々な方々とセッションすることで、鍛えられてきたのだと思います。今回は、クラリネット奏者の今村純子氏にご協力をいただきました。柔らかいクラリネットの音が、緊張を作りだす三味線の合間で、ほっと胸をなでおろします。
タイトルの店内
アメリカへ帰国直前の伊藤比呂美氏。
忙しい所、駆け付けていただき、詩「般若心経」他を朗読していただきました。初めてお会いしましたが、さすがに、インパクトありました。
山福朱実原画展
姜信子氏 山福朱実氏 今村純子氏 木村友祐氏 (撮影:田中庸介氏)
また、みんなで、「祭り」をいたしましょう。
えいえいほうほう、えいほうほう。
姜信子の「はじまりはじまりはじまり」の神話を「今様祭文」で語る。「ソルムンデハルマン」「まゆんがなし」外
8月19日(金)19:00~20:00
於:チェッコリ
イベント詳細は以下のリンクから
http://www.chekccori.tokyo/my-calendar?mc_id=148
6月7日(火)に東京を出発。
初日は雨の京都でした。
あふれんばかりの本に囲まれて(於:カライモブックス)
京都の仲間:番匠健一さん(アイリッシュフルートの演奏)
水はみどろの宮(Project8man)
6月8日(水)
広島に移動。午後は、宮島に渡り、厳島神社を参拝しました。
6月9日(木)
広島大学での姜信子特別講義で、説経祭文山椒太夫「宇和竹恨みの段」を弾き語りました。
6月10日(金)
午前中は、廿日市市原にある眺楽座にお邪魔して、「説経源氏節」との交流をしました。「説経源氏節」は、説経祭文と親戚筋の芸能です。人形の扱いも独特でしたが、舞台装置に圧倒されました。お互いの節を、聞き比べましたが、共通する節遣いがあって、びっくり。
腰幕の中では、客席に背を向けて座り、長い胴串と手につけた棒で操る。
手作りのきらびやかな襖を、何枚もつるして、切り替える。
眺楽座の方々の演奏。佐倉宗吾義民伝。私は、葛の葉の台本をみつけたので、これをお返しに演奏しました。眺楽座では、お蔵になってしまっているとのことでした。
今回は、芝居としては見ることができませんでしたので、次回は、芝居を見に行きたいと思っております。
その日の夜は、広島市八木の「カフェ・テアトロ アビエルト」にて、「水はみどろの宮」(Project8man)
「みどろの宮」に広島の仲間達が参加して、一夜限りの、いのちのまつりが開かれました。
仕舞:丸町年和
フラダンス:中野千春
ダンサー:大槻オサム
そして、島村喜八郎師匠、素晴らしい笛を付けていただき、誠にありがとうございました。
6月11日(土)
山口県秋吉台に寄って、秋吉洞を見学。おお、これこそ、「みどろの宮」だあ。
夕方、いよいよ、下関へ。赤間神宮へ参拝。
耳なし芳一さんへお参りしないわけには行きません。
こうして、いよいよ、北九州へと渡りました。
緊張の関門トンネル。
6月12日(日)公演最終日、午後と夜のダブルヘッダー。この日は、山福・末森が合流して「はじまり一座」としての公演。
水はみどろの宮(はじまり一座):於 北九州市立文学館
夜の部は、門司港のスタジオKUにて、沢山の北九州の仲間達と。さまざまな手配をいただいた谷瀬さん、ありがとうございました。
まつりに熱狂する会場・・・いったいなんのライブか???
韓ソリ :李征光・劉由美子・権英華・梁江美
バイオリン :谷本仰
播磨陰陽師 :尾畑雁多
舞い人 :坊内由香
ホーメイ :松尾容子
ダンサー :つかのみき
映像 :竹下和輝
かくして、あつまったカンパは、約12万円でした。皆様の志しを大切に、熊本に届けます。
6月13日(月)
余震がまだ続く熊本入り。熊本城や家々の惨状に、胸は痛みましたが、橙書店が、通常の営業をされていて一安心。その様子は、既にFBでご覧いただいたことと思います。店主の田尻久子さんに勧められて、突然ではありましたが、石牟礼道子さんを尋ねることになりました。大変に光栄なことに、石牟礼さんの詩「花を奉る」の一節を聞いていただくことができました。
この夜は、熊本の仲間が集まって、旅の報告会をさせていただきました。「肥後狂句」が面白かったですね。
6月14日(火)
震災ボランティアとして、御船町や益城町を訪問。ちょっとだけでしたが、お手伝いをさせていただきました。
震災で飛び散ってしまった活字を、揃えます。といっても素人ですから、取りあえず、大きさの同じ物を集めて、箱に並べて行きます。いずれは、あいうえお順に抜き出していかなければならないかと思うと気が遠くなる仕事です。池田活版印刷所。
6月15日(水)
熊本にいる間に走行距離が1500Kmを越えました。
14日は夕方に、熊本を出発。山口県防府付近で沈没。15日もひたすら走り続けて奈良まで戻って来たのでした。
6月16日(木)
せっかくなので、説経散歩をして行こうということになりました。京都山科を抜けて、逢坂へ。説経といえば、「蝉丸神社」
さらに、大津へ降りると、「小栗判官一代記」で照手姫が、餓鬼阿弥車を曳いて来た終着地「大津関寺玉屋」のあった付近に、「関蝉丸神社」があります。どちらも説経の徒には、重要な神社であったとのことです。照手が小栗を曳いて来た逆コースを辿りながら、出発地点の「岐阜県大垣市青墓」を目指します。
この日は、あいにくの雨で、「瀬田の唐橋」「三上山」「鏡山」
と中山道を辿り、鏡の里では、「源氏烏帽子折」の「烏帽子折り屋」がここにあったと知ってびっくりしました。
鏡神社にて
摺針峠の旧道が大変せまくて辟易としましたが、はじめて番場付近も通ることができました。
説経とは、はなれますが、多賀大社にお参りして、この日はおしまい。
6月17日(金)
もう疲れましたから、帰りましょう。と言いながらも、中山道探索を「醒ヶ井」「柏原」「今須」「関ヶ原」と続け、ようやく「青墓」に辿り着きました。
八幡正八幡にお参りしてから、一路、八王子へ。トンネル事故以来、何年かぶりの中央高速でしたが、車線も広くなって、走り易くなっていました。無事に帰還。
走った距離よりも、ほんとに沢山の方々にお世話になりました。
おかげさまで、まだ、祭文も捨てたもんじゃないなと思いました。今後とも、ご支援の程、よろしくお願い申し上げます。
石牟礼道子作「水はみどろの宮」の再版に関わって、祭文語りを託されたわけですが、作者の石牟礼氏や、公演先に予定していた熊本の書店、「橙書店」が熊本地震で被災されたこともあり、微力ながら、祭文に、熊本復興の願いを込めたいと思っています。
九州熊本に向けてのキャラバンの日程がほぼ、決まりました。
個々の詳しい案内は、フェイスブック等で、随時ご案内いたします。
6月 9日(木) 広島大学文学部(東広島)
6月10日(金) 広島市安佐南区 カフェ・テアトロ・アビエルト
6月13日(月) 熊本市 橙書店
京都編のご案内
広島編のご案内
北九州編のご案内
北九州編のFBは以下をご参照下さい。
https://www.facebook.com/events/258589111168792/
石牟礼道子作『水はみどろの宮』が、福音館から新装版として再版されました。今回、挿画を担当した版画家山福朱実氏の原画展をしめくくるイベントとして、このために新たに結成された「はじまり一座」による、歌とかたりもの「水はみどろの宮 ~なつかしい樹下の物語~」が演じられました。
この歌い語りの準備中に、まるで『水はみどろの宮』の内容をなぞるように、本の中の出来事が予兆であったかのように、熊本の震災が起こりました。
作者の石牟礼氏も被災されていらっしゃいます。
熊本・大分の被害は大きなものでした。とりわけ、見えないところほど、声をあげられないものたちほど、深い傷を負っています。
その痛みに思いを馳せ、私たちのこの試みは、これから熊本復興を支援する活動としても、継続して行く事になりました。
「はじまり一座」
台本演出・鳴り物:姜信子
祭文がたり:渡部八太夫
歌とかたり:山福朱実
ギター:末森樹
公演の様子(一部)をご覧下さい。