稽古場:ゆやんたん文庫 奈良市敷島町
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2019-01-01から1年間の記事一覧

虔十公園林

不得意だった宮沢賢治が、だんだん、少しずつわかってきた。賢治の山伏的側面にとっかかりを見つけて、まず「原体剣舞連」に取り組んだのが1月のことだった。2月は、山尾三省の「野の道ー宮沢賢治という夢を歩くー」という本が、実にすばらしい先達を務め…

さまよい安寿 声のアナキズム in フェリス女学院大学

はじめて、横浜のフェリス女学院大学にお邪魔しました。姜信子講師による「声」の 話し。渋滞に巻き込まれ、到着が遅れて申し訳ありませんでした。どたばた、たじたじで始まりましたが、お集まりの皆様のまなざしに助けられ、生き生きとした「場」が出現した…

第4回 旅するカタリ in  忘日舎

神が降臨する聖なる古書店に、また異空間が出現する・・・でしょう。その名も「忘日舎」 次回は、3月30日(土)18:00より、お待ちしております。 今回は、「野生」がテーマになっていますが、これは、これからの「カタリ」が赴く方向を暗示するものです。…

新しいカタリの場 in 奈良

奈良での活動拠点は、奈良市「富雄」という所です。寝起きができるように新たな「千年文庫」の整備に行ってきました。ただしまだ、本たちは、八王子に鎮座しております。本格的な引っ越しは夏頃になりそうです。今回は、生駒、大阪、奈良とネットワークを広…

第3回 旅するカタリと山伏祭文 無事終了  

西荻窪、忘日舎での3回シリーズの企画が、無事終了いたしました。石牟礼道子さんの作品を中心に据えて、石牟礼ワールドの浄瑠璃化を試みる貴重な「場」を提供していただいた店主、伊藤幸太氏に改めて御礼申しあげます。毎回のお客様とも顔なじみとなり、単…

石牟礼道子さん一周忌追善供養

石牟礼道子さんが亡くなってもう1年。しかし、亡くなった気がしません。声が残っているからでしょう。その声をじょろり(浄瑠璃)にして語るのが、なによりの供養だと思っています。 2月10日の命日の前夜、2月9日(土)奈良市の「お菓子屋&ブックカフ…

八太夫会恒例 弾初会 臨時ニュースあり

世のご多分にもれず、平成最後のお弾き初め会です。期せずしてその年が、還暦の歳に当たりはしましたが、前々から、この折り返しに、最終ラウンドをもう一度、仕切り直そうと考えておりました。そういう思いの反映なのか、いろいろな事柄や身辺が、この年に…

宮沢賢治 原体剣舞連 

宮沢賢治・・・実は、あんまり得意でない。どれもよくわからん。ぴんともこない。昔ははっきりいって嫌い。今でも好きではない。国語教材で出てきた賢治作品は読んで終わりにした。子供達には、ごめんなさいです。この歳になって初めて手にした「春と修羅」…

十五円五十銭 

昨年12月に、正月用の「トック」を買いに新大久保の韓国広場に出かけた。その時、立ち寄った「高麗博物館」で出会ったのが、壺井繁治氏による詩「十五円五十銭」だった。関東大震災の時に起こった朝鮮人虐殺事件は、折口信夫氏の「すなけぶり」で知っては…

謹賀新年 平成31年 己亥 

皆様、明けましておめでとうございます。教員をやめて、太夫に専念することにしてからとうとう8年が経ちます。当初、還暦までなんとか続けようと、目途にした年が始まりました。それが、平成最後の年になるとは、思いもしなかったわけですが、ほんとの節目…