稽古場:ゆやんたん文庫 奈良市敷島町
問い合わせ先 wata8tayu@gmail.com

説経祭文三庄太夫第一段

久しぶりに「説経」とはなんぞやから始まった長期計画の「三庄太夫」全段通し公演。大阪は、本当に説経のご当地だと、つくづく思いながらの公演になりました。俊徳道あり、信太山あり、そして四天王寺。説経ネタに事欠かないのが大阪。開催場所の淀屋橋は、淀川に架かる橋で、近くの天満橋にある八軒家浜が熊野古道=小栗街道のスタート地点だから、それだけでもわくわくするのは、祭文語りの私だけかもしれない。大阪の人ですらもう忘れてしまっている「説経」あるいは「説経祭文」を再現していく15ヶ月が始まりました。

youtu.be

第一段は「旅立」と「扇橋」。福島の椿館(つばきだて)から新潟直江津に行き、そこで最初の難儀に遭う。直江津では宿を貸せないお触れがでているので仕方なく扇橋で野宿することに。そこに、現れたのが人買いの「山岡太夫権藤太」。はじめから、やばい雰囲気です。残念だったのは、しょっぱな少し慌てていて、厨子王の年齢を間違えたことです。間違えたことに気がつかなかったならしょうがないが、気がついたときは、止まって、やり直した方がよかったなと反省。