稽古場:ゆやんたん文庫 奈良市敷島町
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やっとのことで、東京公演できました

コロナ禍に翻弄され続けた二年間に何度も延期された二つの公演がやっと実施できました。その間もひたすら待っていただいた皆々様方には感謝に堪えません。本当に久しぶりに皆々様方のお元気なお顔が拝見できて、思わず手に力が入り、力一杯振った錫杖の輪がひとつ飛んで消えました・・・

東京公演その1

12月5日(日)は国立ギャラリービブリオで、2年ぶりの公演。以前は古典的説経祭文をシリーズにして語らせていただきましたが、今回は石牟礼道子の「不知火浄瑠璃(しらぬいじょろり)」の世界に分け入りました。そして、姜信子の朗読は「水俣異聞」。水俣をまるごと供養するという、そんな舞台となりました。

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念仏太鼓ではじまりました。

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石牟礼道子苦海浄土第一部第三章ゆき女聞き書き」より、不知火浄瑠璃「もう一ぺん人間に」

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姜信子作「水俣異聞」~満月の夜の狼のように~

神々は「鍛えているから痛くない」と言うのです。

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石牟礼道子作「椿の海の記」より「ぽんた」

殺された女郎「ぽんた」の血の海にびらびら簪が落ちる音を、みっちんは確かに聞いたという。

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終了後の打ち上げはビブリオ名物でしたが、時節柄なしとなり、しばしの歓談に花が咲きました。みんな話したいことがたまってますよねえ。

詳細はこちらで、ご覧ください。

渡部八太夫 - YouTube

 

東京公演その2

翌日6日(月)は中川五郎VS姜信子往復書簡「路傍の反骨、歌のはじまり」出版記念公演。この公演は一年前に大阪で企画されてから3回流れて、ようやく東京で実現。東京東中野はポレポレ座。ここでやるのも久しぶり。

姜信子超訳という「アクロス ザ ユニバース」を皮切りに、言い出しっぺの末森英機、中川五郎、姜信子の三つ巴に、タブラのディネーシュ、八太夫の三味線が加わるという異色の一晩限りの夢のようなユニットが出現。

「あっと驚く八五郎」バンド。

姜信子が自作自演で、歌手デビュー「ピヨピヨ500マイル」

一年間もあたためただけのことはあったかも知れないと思った舞台でした。

youtu.be

来年の東京公演は、1月22日(土)西荻窪忘日舎からです。これは三陸の被災物に関するワークショップで、オンライン配信も計画中。なお、1月23日は聖蹟桜ヶ丘の「キノコヤ」さんで末森英機さん+紙芝居とのジョイント公演を予定しております。

また、お会いいたしましょう。