稽古場:ゆやんたん文庫 奈良市敷島町
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関東大震災朝鮮人虐殺事件百年忌

山伏をやっている理由の一番目は、弔ってもらえなかった魂を弔う仕事をしようということだ。例えば、日々参る山でも、弔うのは無縁の寄せ墓である。今、お盆のまっただ中で、その山も大変な賑わいなので、私の山行きはお盆休みにする。

 そうした弔いの対象は、枚挙に暇が無い。すべて近代国家と資本主義の犠牲者である。特に、関東大震災での虐殺事件では、正確な人数も名前も分からない。日々の弔い行と共に、こうした人々の存在を説経祭文として語ることが、私の仕事である。