稽古場:ゆやんたん文庫 奈良市敷島町
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粘菌的百年芸能祭 9月2日開催 いくのパーク

関西に拠点を移して4年。ピヨピヨ団としてはじまった活動が、関東大震災百周年を契機に、その菌糸をさらに拡大。百年芸能祭という全体像が、今、出現しつつある。まさに、現在進行形に息づいており、鼓動が聞こえる。こんなふ---にだ。

もっとも尊敬すべきマルチ学者、南方熊楠は、明治政府の廃仏毀釈修験道廃止に強く反対をしていることで、私のお気に入りであるが、粘菌の研究でも有名である。この熊楠の研究にあやかったわけではないが、この粘菌というのが、面白いのは、中心的司令塔が存在しないのに、大変広大な菌糸群が、連動して活動しているという事実である。特に注目すべきなのは、有る特定の地点に拡大するのに、まったく無駄が無い。こうした判断、例えば、路線や道路で、最短を割り出す仕事は、実はコンピュータはあまり得意種目ではない。膨大な試算が必要だから、巨大な装置と無駄な電力を必要とする。しかし、粘菌なら、多分瞬時に、行動するだろう。中央集権がないからだ。つまりそれは、ひとつのアナキズムの見本なのである。それを見習うのが、我々、ピヨピヨ団の言うところの「粘菌的生活」である。納屋衣美氏に依頼して創られた今回のチラシには、そのことが目でみえるように描かれている。粘菌を描いていただたのは、奥村あき氏。素晴らしい。

 私たち、百年芸能祭は、それぞれ各自、自由自在、あるいは勝手気ままに、に活動しているが、全体としては大変効率的に目的の版図を拡大し、この国を、資本主義を、食い破っていく。だから、この百年芸能祭に参加することは、簡単だ。これを読んだ、あなたは、今からすぐに、この粘菌的生活を一人でも始めることが出来る。あなたも「百年芸能祭」を名乗るだけである。なにをするかも自由だ。「祈り」さえあれば。

以下の紙面は、当日のプログラムだが、もうこれ自体が、「叫び」だ!

我々、ピヨピヨ団の活動のひとつの成果が、実を結ぼうとしている。いわば、胞子の放出がはじまる。という感じだ。しかし、百年芸能祭は、これが1回目のスタートで、この先、百年続けることを目標にしている。2023年から2123年へ粘菌的に続いて行け。菌糸は新たに入れ替わっていくが、全体はさらに拡大するだろう。

 

当日のプログラムの中で、私が新たに取り組んでいるのは、「くるみざわしん」氏作の演劇台本「鴨居」の浄瑠璃化である。これにケセランぱさらん(深田・テジョン)両氏の力添えをいただき、音楽的に充実させたものに高めて行きたいと考えている。原本では、一時間はかかるものを、30分代に圧縮していただき、節付けを試みた。内容は、「満蒙開拓団」悲話。長野県伊那の胡桃沢氏の祖父にまつわる実話である。

 

詳しくは、公式ホームページで、以下のリンクから

yuyantan-books.jimdofree.com

この百年芸能祭マークは、趣旨賛同の上、ご自由にお使い下さい。