大阪にまたひとつ、「旅するカタリ」の憩いの場ができたというかんじ。そこは、
Regalo Gallery & Theater というらしいが、イサオビルと呼ぶ。牛頭天王について語り合いたいという申し出は、余り正常でない証拠だ。
明治政府の廃仏毀釈によって、滅ぼされた神々は数知れず。牛頭天王は特に目の敵にされた。天皇一系の神だけを正しい神であるとした、由々しき思想統制の結果は、現在でも歴然とこの国の人々に、先入観として悪影響を及ぼしている。神に正しいも正しくないもない。正常も異常もない。清いも穢れもない。実際には神の本質はそんな単純なものではない。
最悪の疫病神が最強の神、即ち牛頭天王は、佛のいうことすら聞かない。だからもう既に権現ですら無い。そして、我々も、そう易々とは諦めない。人間であることを。