日本におけるKーPOPの先駆的存在である「イ・サンウン」。1988年、大学1年の時(カンビョン)歌謡祭に参加して歌った「ダムダディ」が大賞を取り、そのままデビュー。あっという間に大ヒット、という輝かしい経歴がある。しかし、その後、商業的ビジネスとしての音楽業界から離れて、独自の音楽を追究した。それが、まさに「イ・サンウン」の「イ・サンウン」たるべきところ。根強いファンが、なんと韓国から一緒に付いて来た。それもそのはず、生の声は、録音では得られない「安らぎ」「癒やし」にあふれており、思わず涙が・・・
だが、ここでは、写真だけ紹介します。
2023年6月10日 京都 UrBANGUILD LeeSangEun
今回のライブの根本テーマは、当然「百年芸能祭」に、基づくのだが、彼女が、この百年芸能祭にぴったりなのは、その経歴だけでなく、彼女の代表作「オギオヨ ディオラ」があるからだ。彼女を日本に招くに当たって、ピヨピヨ団は、総力を挙げて、彼女へのアンサーソングの製作に取り組んだ。
その題名は、『白花びらのブルース』、作詞は姜信子。この歌は、劇団態変の劇『白花びらの歌』に触発されて書かれた。(IMAJU 2023春vol.85)
旅の行方なら、おまえ自身の命に聴け
歌を歌うなら、花びらの言葉で歌え
踊り 踊るなら、花びらの身悶えで踊れ
不埒な俺らは 力の神話をけとばして
白い花びらの道をゆく
ふたたびのはじまりの 広い海をゆく
この旅は遠くて危うい旅だから
力の神話の呼び声を何度も聴くだろう
欲深い誘惑に何度も惑うことだろう
まわりをみまわすな、顔色をうかがうな、
不揃いな声で、花びらの歌を歌え
その歌が、おまえの導きの星になる
さあ、舟を出せ、さあ、舟をこげ
オギヨディオラ、オギヨディオラ
百年の祈りの海をわたってゆけ
オギヨディオラ、オギヨディオラ
オギヨディオラ、オギヨディオラ(みんなで)
さあ、舟を出せ、さあ、舟をこげ
オギヨディオラ、オギヨディオラ
百年の祈りの海をわたってゆけえ――
オギヨ―――ディオ―――ラ―――
我々の気持ちは、この歌に尽きる。